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火災保険をチェックして!


最近の台風による風災、水災による広範囲な災害に、心を痛めています。私が子どもの頃には、台風といえば「台風銀座」と呼ばれていた程、四国というイメージでしたが、近年の台風の進路は日本全国どこにいても災害にあう可能性があると感じています。台風被害による保険金支払いがかさむ損害保険会社は、10月に新規契約に対して保険料率改定をしたところでした。今後の気象変化、地球温暖化の影響により、台風による災害などが増えると、また保険料率が変更になる可能性があります。また数年前に35年という長期一括契約で割引された保険料を支払う方法が、最長10年までの長期一括契約までに変更になりました。保険会社が将来の気象変化を予測不可能となったことが原因のひとつにあります。

さて、このような台風による住宅被害に対しての保険といえば、火災保険となりますが、ご加入の補償内容を今一度確認することをお勧めいたします。火災保険といえば、読んで字のごとく「火事になった時の保険」とだけ思っている方がいらっしゃいます。もちろんそのような契約も過去にはありましたが、今ではほとんどが、火災(落雷、爆発・破裂)、風災、落雷、水災などによる自然災害や破損など幅広く対応しています。建物と家財にそれぞれ保険金を設定できます。保険金の設定に関しては計算方法がありますが、まず今日は、基本的な知識をお話しします。

(補償の内容、範囲について・・・ご契約が建物と家財の場合)
(1)火災(事故例)火災により建物や家財が焼失した。
落雷(事故例)落雷により屋根に穴が空いた。落雷により家電製品が壊れた。
爆発(事故例)ガス漏れにより爆発し、建物の窓ガラスや食器などの家財が壊れた。
(2)風災、雹災、雪災(事故例)台風で屋根が壊れ、建物や家財が損害を受けた。
(3)水災(事故例)台風による洪水や土砂崩れにより床上浸水し、建物や家財が損害を受けた。
(4)外部からの物体の落下・飛来・衝突など(事故例)自動車が飛び込み、塀や家財が壊れた。
漏水などによる水濡れ(事故例)給排水管からの水漏れで室内や家財が水浸しになった。
騒擾・集団行動等に伴う暴力行為(事故例)近所で暴動があり、塀や家財が壊れた。
(5)盗難による盗取・損傷・汚損(事故例)泥棒が侵入した際に窓ガラスが壊された。テレビなどの家電製品が盗まれた。
(6)不足かつ偶発的な事故(事故例)家具をぶつけてドアを壊してしまった。液晶テレビをテレビ台から誤って落として壊してしまった。

いかがでしょうか?火災保険にはこんなにも補償が幅広く用意されています。(1)(2)が基本補償、(3)から(6)はオプションですから、必要な補償を選べます。保険会社によって若干の違いはありますのでご確認ください。

(費用補償について)
(1)から(6)までの保険金の支払い事由が発生したら、損害保険金の○%まで支払うという費用保険金が別枠で出ます。これには上限があります。残存物片付け費用などで、多くの場合自動でセットされますが、知らない方も多いと思います。
また、(1)から(6)の損害保険金が100%支払われるのかも確認です。自己負担額を設定すれば、保険料を下げることも可能です。

では、わが家では(1)(2)以外にどの補償が必要かということになりますが、ご自宅がどのような場所にあるかが大きな決め手となります。川が近くにあれば水災補償は必要ですが、保険料が高いからといって水災補償を無しにして契約し、浸水して莫大な自己負担が発生した方、また山の手だから浸水の心配がないから水災無しで契約された方が土砂崩れにあって、水災補償がないと補償されないことに気が付いた方もいらっしゃいます。
水災、土砂災害など自宅近隣でのリスクを確認するのに、ハザードマップを活用しましょう。インターネットで調べることもできますし、各損害保険会社でも調べてくれます。大きな災害に遭遇すると人生が変わります。今後のライフプランにも関わることです。確率は低くても「絶対ない」はないと思って対策を検討していただけたらと思います。

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