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介護が必要になる一番の原因とは


日本は世界有数の長寿国ですが、周りの助けがなくても日常生活が支障なく過ごせる期間を示す「健康寿命」が長い国でもあります。しかし、平均寿命が長い国は平均寿命と健康寿命との差が大きくなる傾向にあり、日本の場合も、健康寿命は平均寿命より10年ほど短く、介護を必要とする高齢者が多いのも実態です。健康寿命を延ばし、いつまでも自立した生活をしていくためには、どうしたら良いのでしょうか。

◆介護が必要になった原因
要介護者等が、介護が必要になった主な原因についてみてみると、「認知症」が18.1%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」15.0%、「高齢による衰弱」13.3%、「骨折・転倒」13.0%、「関節疾患」11.0%、「心疾患(心臓病)」4.7%となっています。

「認知症」や「脳血管疾患」が、介護の原因となることは良く知られたところですが、主な原因のうち、「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」の3項目を「運動器の障害」としてまとめると、その合計は37.3%になり、介護が必要になる一番の原因が実は「運動器の障害」にあることがわかります。
さらに、この3項目を男女別に集計すると、興味深い事実がわかります。男性は、「高齢による衰弱」11.3%、「骨折・転倒」5.8%、「関節疾患」4.6%で合計21.7%に留まる一方で、女性は、「高齢による衰弱」14.3%、「骨折・転倒」16.5%、「関節疾患」14.2%で3項目の合計は45.0%となり、あと少しで介護の原因の半数に達するほどなのです。

◆「運動器」とは何をさすのか
「運動器」とは、身体を動かすために関わる組織や器管の総称で、骨や筋肉、関節、靭帯、腱、軟骨のほか、脊髄や神経などをさします。「運動器」はそれぞれが連携して働いており、どこかのひとつが悪くても身体はうまく動きません。

運動器の障害によって移動機能が低下した状態を、「ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)」といいます。2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念で、略称を「ロコモ」、日本語では「運動器症候群」と表記されます。平均寿命だけでなく健康寿命も延ばすのであれば、「運動器」の健康を長く保ち続けることが不可欠なのです。

◆「ロコチェック」をしてみよう
公益社団法人日本整形外科学会が中心となって立ち上げた「ロコモ チャレンジ!推進協議会」は、ロコモティブシンドロームの正しい知識と予防意識の啓発のための広報活動を行っています。広報活動の一環として管理・運営する公式WEBサイトでは、運動器の衰えをチェックできる「ロコチェック」が紹介されています。「ロコチェック」を使って、まずは自分や親御さんの運動器に機能低下がないかどうかをチェックしてみましょう。

1.片脚立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたりすべったりする
3.階段を上がるのに手すりが必要である
4.家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
6.15分くらい続けて歩くことができない
7.横断歩道を青信号で渡りきれない

いかがでしょうか?
7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインを見つけ出すための設問です。1つでも当てはまる項目があれば「ロコモティブシンドローム」の心配があります。

「ロコモティブシンドローム」を予防するためには、運動習慣を身につけることが推奨されています。機能低下があれば進行を予防するために運動習慣を身につけ、該当項目ゼロを目指してみましょう。

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