FPI-J 生活経済研究所長野

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コラムColumn

  • 2019.05.02
  • ライフプラン
  • 田中 美子

どうする?老後資金対策

最近若者たちから「老後の資金の心配をしている」という相談を受けます。何となくこんなことをした方がいいのかな、というぼんやりした理解はありますが、いざ具体的に実行されている方はほとんどいない印象です。興味はあるし何かしないといけないのはわかっているけど、一歩前に踏み出せないという感じでしょうか。公的年金のみを当てにしてはいけないだろうし、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAという言葉も知っているし、保険担当の人から変額保険を勧められたなどという言葉は聞きますがどれも実行に移せていないのです。
それぞれの商品や制度の仕組みを理解しないと逆に生半可な知識で始めると「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうかもしれません。ある程度のリスクも頭に入れながら、「iDeCo」「つみたてNISA」「変額保険」の仕組み・メリットや注意点を解説します。

「iDeCo」とは個人型確定拠出年金で私的年金の制度です。この制度への加入は任意で、自分で申し込み、自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに将来給付を受け取れます。国民年金の第一号・第二号・第三号被保険者まで加入できますが掛金の上限が違います。
メリットとして、月々5,000円からはじめられる掛金は全額所得控除となり、所得税・住民税の節税、運用益は非課税。また受給権が発生する年齢(原則60歳)に到達したら、一時金もしくは年金で受け取れます。一時金の場合は退職所得控除、年金の場合は公的年金控除があるため、一定金額まで税金がかかりません。
注意点として資産の運用は加入者自身の責任であるため、受取金額は運用成績により変動します。ある程度の商品知識が必要です。また金融機関によって異なりますが手数料がかかります。手数料の低い金融機関を探すのがポイントです。税的優遇があるため60歳までは資産を引き出せません。この点を伝えると悩まれる方もいらっしゃいますが、公的年金も引き出せませんよね。それと同じです。

「つみたてNISA」とは投資した値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税になります。ここはメリットです。非課税投資枠が年間40万円で、投資期間が最長20年なので、少額でコツコツと資産を形成したいという方に向いた制度です。iDeCoとの違いは、掛金が所得控除にはならないため所得税や住民税の税的優遇はありません。一方で60歳まで資産の引き出せないことはなく、いつでも解約可能です。
注意点としてはiDeCoと同じく運用は自己責任ですから対象商品の選択は重要です。信託期間が長く長期投資に向いたファンド、またわかりやすい商品で手数料が低いものを選ぶこともポイントとなります。

「変額保険」とは保険会社が資産を株式や債券などの金融商品で運用し、その運用実績に応じて保険金や解約返戻金などの受取金額が変動する保険をいいます。そのため通常の保険に比べ投資性の高い保険で、一生保障が続く終身型と保険期間が一定の有期型があります。iDeCoやつみたてNISAとの大きな違いは保険である点です。運用実績がプラスならより多くの死亡保険金などが期待でき、運用実績がマイナスであっても、死亡保険金と高度障害保険金は、最低保証(基本保険金)の金額を確保されている点が特長です。この商品を使って老後の資金対策とする方もいらっしゃいます。運用で失敗しても保険として使えるのがメリットですが有期型は満期で保険契約が終了するので注意が必要です。また所得控除は生命保険料控除となり、解約や満期で掛金より多く受け取った場合は一時所得扱いとなります。コスト面を考えた場合、投資としての変額保険の利用は、他の金融商品より運用効率が悪くなることがあります。

このようにどの商品も投資・自己責任がついてきます。情報収集をして自分が納得した方法で組み合わせも考えながら選んでいただけたらと思います。

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