FPI-J 生活経済研究所長野

MENU

コラムColumn

不正な保険金請求に巻き込まれないために


保険契約は、偶然の出来事の発生・不発生に左右されるため、ギャンブルと同様、射幸契約とも言われます。射幸契約とは、偶然に起こった出来事によって金銭の給付が行われる契約のことであり、保険はその性質上、偽装された保険事故によって不正な保険金請求が行われる場合があります。特に狙われやすいのは火災保険や地震保険です。私も高齢のお客様から自然災害でもないのに修理業者が保険で修理できると言われたけど本当ですかとご相談をうけたことがありました。

<修理業者等による自然災害に便乗した営業活動>
台風、暴風、ひょう、雪災、地震など自然災害の発生後、被災地ではこれに便乗して、訪問やチラシの他、インターネット広告、SNSなどを活用して、「保険金を使って屋根が工事できます」「保険金が支払われるようサポートします」といった修理業者や自称コンサルタント業者による強引な営業活動によるトラブルが急増しています。度々ニュースや新聞、マスコミなどでも取り上げられていますが、「火災保険請求サポート業者」との契約での被害は後を絶ちません。

<トラブル例>
(1)甘い言葉で勧誘し成功報酬をとる
「うちが保険金の請求サポートをすると100万円は皆さんもらっており、保険金の使い道は自由です」などと誘惑し、更に支払われた保険金から高額なサポート料を受領しています。お客様はサポート料を差し引かれると残ったお金で修理ができません。
【注意点】
保険金の請求には手数料は必要ありません。
*保険金請求代行のサポート料(成功報酬)や修理費用は、支払われた保険金で対応できるという勧誘は断ってください。

(2)知らない間に詐欺に加担していることも
「被害の診断から保険金の請求まで全てお任せください」などと、いかにも保険金請求者が安心してまかせられるよう言葉巧みに勧誘してきます。
【注意点】
保険金請求のためにわざと屋根を破壊したりするなど、悪徳業者は何をするかわかりません。場合によっては虚偽の保険金請求をしたとみなされて、保険金詐欺の加害者になるリスクもあります。十分に注意してください。
※保険の対象となるかどうか確認もしないまま、保険金請求手続の代行を持ちかけるなどの勧誘は断ってください。
<トラブル傾向>
・2022年度の住宅修理サービスのトラブルの相談件数は2,124件。
・70歳以上の高齢者の相談が約半数を占めています。

出典:日本損害保険協会ホームページ

日本損害保険協会のホームページには「あなたの保険金が狙われています」というチラシが掲載されています。消費者庁、金融庁、国民生活センターの協力を得ながら悪徳業者への注意喚起を促しており、各種共済もホームページで注意喚起しています。「火災保険請求サポート業者」は保険金請求者との間で契約を交わし、契約後不審に思ってクーリングオフや契約解除などを申し出ると多額の違約金を要求されるケースもあると聞きます。

このような悪徳業者に巻き込まれないようにするために、保険金請求の流れを知っておきましょう。
<一般的な保険金請求手続き>
(1)自然災害による被害が発生
(2)保険会社または代理店に連絡
(3)保険金請求書類の受取り
(4)必要書類の作成・提出
保険金請求書(署名・捺印・事故状況・保険金振込先)、写真(損害物の写真を複数枚)・修理見積書(保険会社が修理業者を紹介可能)
(5)支払金額の確定・受取り

保険金請求は手数料なしで行うことができることを知っておけば、お金の話が出た時にピンとくると思います。修理業者の選定は日頃からお願いしている修理業者や信頼のおける修理業者などを利用してください。「保険が使える」と言われたら保険会社や代理店に相談しましょう。自然災害が多くなるこの時期、被災後に悪徳業者の勧誘も増えることが懸念されます。高齢者は特に狙われがちです。ご家族も注意をしてあげてくださいね。困った場合には、消費者ホットライン(局番なし)188などの相談窓口もご活用ください。

お電話でのお問い合わせ

生活経済研究所長野 推進企画課

0263-88-6480

経験豊富なスタッフが、
丁寧にご要望を承ります。

受付時間 / 平日9:00〜18:00

Webでのお問い合わせ

Webからのお問い合わせなら
24時間いつでも承ることが可能です。

TOP