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諦めないで!医療保障の引受範囲の拡大による傾向と対策


日々様々なことが変化していくように、保険業界でも最近嬉しい話がありました。今までどうしても引受が困難で緩和型医療保障をお勧めするしかなかった精神疾患の一部で、一定の条件をみたしたケースに限りますが通常の医療保障に申し込めるようになった保険会社があります。今まで精神疾患の告知がある場合は緩和型医療保障をお勧めし、残念なお顔をされるお客様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。病名がついていても普通に生活して働いて何ら変わることがない方が多く、もっと早くに引受範囲の拡大をしてほしかったという気持ちでいっぱいです。引受範囲の拡大により、多くの方が緩和型医療保障から通常の医療保障に見直しができると推測します。

【保険会社の傾向】
■様々な病気の引受範囲が拡大傾向にあります。
上記精神疾患の一部(一定の条件付き)の他、引受が厳しい糖尿病で投薬通院中でも直近のヘモグロビンa1c数値・血糖値やその他条件により引受範囲内であれば申し込める保険会社も増えてきました。
保険の引受では全体的に健康診断の基準値より結構高くても問題ないケースが多く、おそらく再検査や要精密検査の指摘があるはずなので、必ず放置せず受診していることが必要であり、直近の検査結果や検査数値の告知をして、保険会社の引受範囲内の数値であることは必須です。
複数の傷病の治療中の場合で、個別の傷病についての引受基準においては問題なくても、全ての告知について総合的に判断されるため正しく告知する必要があります。定期的に病院に行って薬を処方され治療をしてコントロール良好であることが大事です。
また傷病によっては、年齢によって引受可能な数値が異なる場合があります。例えば高血圧の場合、20歳代の引受可能数値と50歳以降の引受可能数値は違う会社がほとんどです。脂質異常でLDLコレステロール値が高く投薬中の場合、他の数値との組み合わせをみる保険会社もあります。

精神疾患については、今までご相談を受けた例で言えば、女性では産後や介護疲れ、男性では会社での人間関係や仕事の忙しさと残業などで、落ち込んでしまい色々考えて眠れなくなり、病院に行ったらうつ病や不眠症と診断され薬が処方され通院が始まったという方が多いように感じます。
様々な傷病で通院中の方は、定期的に医師の指導を受け処方された薬によって、病状が良好でコントロールされている、だから入院のリスクは低くなったと保険会社は判断するようになったのではないかと思われます。

■緩和型医療保障の改定
緩和型医療保障は、保険料が割高であるだけではなく、保障内容についても通常の医療保障との違いが多くありました。特約の数が少ないことや、手術の倍率に制限があるなどです。ところが改定により緩和型ではない医療保障とほとんど変わらない特約が付加できるようになってきました。しかし保険料は割高であることには変わりありません。

【加入者の対策】
■医療保障の引受範囲が拡大されてきたことにより、緩和型医療保障の割高な保障から見直すチャンスがあります。上記のように引受不可だった傷病でも通常の医療保障に加入できる可能性が出てきました。緩和型医療保障は割高ですから、年齢・男女別にもよりますが、数年経過していても保険料は大きく変化しない可能性があります。仮に少し割高になったとしても、緩和型より保障内容がいい商品に見直しできるのなら、それにこしたことはないでしょう。

【専門家に相談】
治療中の方は引受可能かどうかの保険会社を探す必要があります。チャレンジできそうであれば、加入中の保障内容との違い、保険料の違いも重要なポイントです。専門家に相談することで情報を得ることができますので、持病で割高な保険料を支払ってきた方は検討されてみてはいかがでしょうか。今後新たに医療保障に加入検討されている方もご参考にしていただけたらと思います。

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