FPI-J 生活経済研究所長野

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コラムColumn

  • 2021.07.08
  • ライフプラン
  • 谷崎 由美

生活経営に必要な整理整頓(2)


~広がる効果と深まる効果~
前回のコラムでは、「生活経営に必要な整理整頓(1)」(※1)として、「減らす」と「増やす」の効果をお伝えしました。
今回は、「広がる」「深まる」効果について、お伝えします。

「増えてしまう」ことを主体に減らしていくと、今まではなかった選択肢が増えて「増やしたかったこと」に取り組む時間が作れ、今までより選択肢が「広がり」ます。あるいは、今までより集中して使える時間が得られ、人間関係や知識が「深まる」かもしれません。
「選択肢」の幅に加え、できることが増えると、以前の自分より「許容範囲」が広がります。
そして、その興味の幅の中で深めたいことが見つかるケースもあります。

ある独身女性の事例ですが、社会人になってから20年間、ずっと同じ会社に勤務されています。ライフプランを作成すると、家計規律も守れる人で、特に大きな問題を抱えているわけではありません。貯蓄もコツコツ進め、このまま元気で予定通り働ければ心配はありません。

でも、より安心な生活をするためには、どのように働いていくのがいいか、ライフプランをきっかけに意識して考えるようになりました。
その結果、定年までまだ20年以上あるところ、あと5年で会社を辞め、転職してみたらどうか?というライフプランを仮作成して、それが可能になる手段を考えてみました。社会保険、退職金、税金、資産運用、保険などは、最初のライフプランと違う手段を取らなくてはいけなくなります。

もちろん、問題のない最初のライフプランでも良いのですが、実際にできるかどうかは置いておいて、5年後に転職するプランが可能かどうか、その女性はチャレンジしたくなりました。

そのためには、少し考え方を変えていく必要があるため、まずは支出の見直しをし、資産運用も考えるようになり、転職後の働き方をどうするのか検討し始めました。
生活上の支出の見直し、生活費をある程度抑えられれば、給料水準が低く設定でき、転職先の候補も広がります。
もし、それが叶ったら働く時間が少なく済むため、自分の活動に充てられる時間が増えます。
今度は、その空いた時間をどのように使おうかと考え始め、これまで時間がなくてできなかった趣味を始められることも想像できました。

このように、色々なライフプランを想像し、チャレンジしながら自分の幅が広がると、ストレスをはじめ、何かに捉われている時間も減ります。
許せなかった人や気になる人が気にならなくなり、知識や経験が増えると今までは選択肢になかった人とも関わってみようと思えたり、やったことのないことに挑戦してみようと思えたり、必要だと思っていたものがそうではないと思えたり、「思う」ではなく「思える」ようになります。

これは体力づくりと同じで、いきなり腹筋が100回できるようにはなりませんが、毎日意識していくと少しずつできることが増えていき、普段の生活でも不調が減り、できることの幅が広がります。

自分の行きたい先を決め、補いたい部分は専門家の知識を借り、実践を積むことで知識と経験で幅を広げ、心身もお金も健康値も増やしていきたいものです。

自分が理想とする将来の姿を数値化し、不必要な「人・事・物・情報・時間・お金」は減らし、その余白に必要な「人・事・物・情報・時間・お金」を入れる。
それにかかる時間は人によって様々です。

それでも、少しずつ取り組み続ければ、成果は現れます。
少しずつなのは、人によってひとつひとつを深めてから自分の幅を広げる人もいれば、まずは広げてから深めていく人もいるからです。

どの方向から始めても良いので、「減らす」「増やす」「広げる」「深める」ができると、人生の面積は以前より「上質」に感じられるはずです。

以前より自分の人生が上質になったと感じるだけでも未来は変わります。
おそらく周りの人の方が、その変化に自分よりも早く気が付くかもしれません。

そして、自分に合った「人・事・物・情報・時間」の使い方になり、その経験がさらに自分を深めてくれるはずです。

しあわせ持ちな「生活経営者」になることを意識し、実践していくと、「広い社会性」「高い経済性」「深い人間性」が手に入ることを、たくさんの人に体験してもらいたいと私は考えています。

※1 https://fpi-j.com/column/column1838/

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