FPI-J 生活経済研究所長野

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コラムColumn

  • 2019.06.20
  • ライフプラン
  • 谷崎 由美

目的別おこづかいの渡しかた

PTAなどでの講演の際に、『おこづかいの渡し方』についてよく質問を受けることがあります。おこづかいの考え方は、個々のお宅の方針でよいのではないかと思っていますが、質問を受けた時には、参考程度に以下のような考え方を共有しています。

(1)『定額制』、(2)『報酬制』、(3)『交渉制』の3つを年齢で組み合わせて考えましょう。

(1)『定額制』の目的は“決まった額でのやりくり”を身につけさせること。定額で入ってくるお金をどのように使うのか体験させることです。

(2)『報酬制』の目的は“人の困り事、助かる事を発見して手伝う”ということを身につけさせる。
報酬制と聞くと『ご褒美』なので、「お手伝いはあたり前のことでご褒美のために手伝うなんて…」という教育方針の親御さんも多いかと思います。私は、このご褒美のおこづかい取得活動は、大人になってから自然に“人の困り事を発見できる”子になるのではないかと考えています。
わが家の場合は、この報酬制をポイント制にして小さいときから取り入れていました。
具体的には肩たたき2点、足ふみ1点、靴を揃える1点、ごみ捨て3点、洗濯籠に洗濯ものを入れる1点などのポイント一覧を冷蔵庫に貼り付け、10点貯まったら50円というスタイルです。
人の嫌がる事、難しい事にはポイントを多く、誰でもできるような簡単な事は少なくしました。
わが家には子どもが2人いるので、2人とも足ふみよりも高得点の肩たたきをやりたいと言ってきますが、私は「採用されるのは、より上手な人一人だけ」と答えます。酷なようですが、社会に出たらそうなるのですから、かわいそうだからと2人に肩たたきをしてもらうということはありません。そうすると子どもでも、「お母さんは肩のどの部分をどうたたいたら気持ちがいいの?」と聞いてくるようになりました。靴を揃えるのも、報酬制を取り入れなくなってからも靴を揃えておくこと自体が習慣となりました。

(3)『交渉制』の目的は、“自分の考えていることを人に伝える”ことです。
例えば、「自分はこの辞書を買ってほしい。なぜならこれを使うとこうなれるから。」など、欲しいものを手に入れるために、相手にどのように伝えて手に入れていくのかという過程、相手を見て、「お母さんだとこんな理由じゃ納得しない」と思えば、言い方を変えてきます。その理屈が合っているか違っているか論破するつもりはなく、申告してくるということを大事にしました。

そして、年齢によって、(1)『定額制』のみ、(1)『定額制』と(2)『報酬制』、(2)『報酬制』と(3)『交渉制』といったふうに子どもと話し合いながら選択させてきました。
近くに住む私の両親(祖父母)が、何かと理由をつけて子どもたち(孫)へおこづかいをあげたがり、子どももそれをもらっていたため、(1)『定額制』の期間は短かったです。
「せっかく肩たたきをしたいと言っているのに断るなんてかわいそう」と私の母は言っていたりもしましたが、公平ではなく平等に扱われると大人になって困るのは子どもです。

「みんながもらっているおこづかいをわが家でもあげたい」という方は、周りのお母さん方にお聞きしてみたらいいですし、「おこづかいをいくらあげたらいいのでしょう?」と迷われる方は、“そのおこづかいを渡す目的”を考えたほうが、決めやすいかもしれません。そして、それもご家庭の環境で、お子さんと話し合って決めてみるのも楽しいかもしれません。

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