FPI-J 生活経済研究所長野

MENU

コラムColumn

金利が10倍に上昇!債券、そろそろ見直しませんか?


▼長期金利の上昇と債券の有効活用

約4年前のこのコラムで、長期金利の上昇と個人向け国債(変動10年)についてお伝えしました。あのとき、10年国債の利回りは「昨年8月の0%前後から0.2%台へ上昇した」と書きましたが、あれから状況は大きく変わっています。

2026年3月13日現在、10年満期の国債の利回りは2.24%、20年満期の国債の利回りは3.12%まで上昇しています。4年前の水準と比べると、約10倍の上昇です。

個人向け国債(変動10年)の適用利率(税引前)も同様です。当時のコラムでは、下限金利の0.05%が続いていた時期をご紹介しましたが、2026年3月の適用利率は1.40%。これもおよそ10倍の水準になっています。

個人向け国債(変動10年)の仕組みは、直近の10年国債の入札における落札利回りを基準金利として、「基準金利×0.66」で算出した金利が半年ごとに見直される変動金利型です。今後も金利上昇が続くなら、適用利率はそれに応じて上がっていくことが期待できます。

▼実質的な金利はまだ低い

もっとも、額面どおりに喜んでばかりはいられない部分もあります。2026年1月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)の前年同月比は+2.0%でした。

10年国債の利回り(2.24%)からインフレ率を差し引いた「実質金利」はわずか0.24%程度、個人向け国債(変動10年)の利率(1.40%)に至ってはマイナスになってしまいます。

つまり、名目金利は上がったとはいえ、物価の上昇には追いついていないのが実情です。

▼それでも、安全性を重視する資金には大きな選択肢になる

ただし、だからといってすべての資金をリスク資産で運用すべきだということにはなりません。退職金や老後の備えとして用意してきたお金など、「元本をなるべく減らしたくない」という資金については、安全性を最優先に考えるべきです。

そういった資金の置き場所として、いまの債券は4年前とは比べものにならないほど魅力が増しています。

個人向け国債(変動10年)は元本割れなし、発行後1年を経過すればいつでも額面金額で中途換金が可能(直前1年分の利子相当額が差し引かれます)、購入は1万円単位からと使い勝手もよく、資金を安全に置いておく手段として検討しやすい商品です。

一方、20年国債(3.12%)のように満期が長くなるほど利回りは高まりますが、途中で換金する際には価格変動リスクが伴う点は念頭に置いておく必要があります。安全性を優先するなら、個人向け国債(変動10年)のように途中換金しやすく元本が守られる商品のほうが安心かもしれません。

とはいえ、債券の値動きは、株式の値動きに比べると10分の1程度に過ぎないのが一般的です。また、満期償還まで保有すれば額面金額で償還しますので、値動きはないのと同じです。

▼まとまった資金の運用に、債券という視点を加えてほしい

定年退職を迎えた方や、まとまった資金の運用を考えている方にとって、「元本を守りながら利息収入を確保する」という視点は非常に重要です。かつての超低金利時代には、債券は「置いておいてもほとんど増えない」という存在でした。しかし、いまは違います。

資産全体を「増やす部分」と「守る部分」に分けて考えたとき、守る部分の受け皿として債券を積極的に活用することを、選択肢のひとつに加えてみてください。少し前まではほとんど眠っていた選択肢が、いまは確実に目を覚ました状態になっていると言ってよいでしょう。

お電話でのお問い合わせ

生活経済研究所長野 推進企画課

0263-88-6480

経験豊富なスタッフが、
丁寧にご要望を承ります。

受付時間 / 平日9:00〜18:00

Webでのお問い合わせ

Webからのお問い合わせなら
24時間いつでも承ることが可能です。

TOP