コラムColumn
執筆者プロフィール
- CFP ファイナンシャル・プランナー
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- TLC(トータルライフコンサルタント)副称号:生命保険協会認定FP
- 損害保険上級資格
- DCプランナー2級
- キャリアコンサルタント
- 2026.04.30
- ライフプラン
ネット型自動車保険はお勧めか?
物価高騰で何かと節約を考えるとき、最初に取り掛かるのが保険の見直しではないでしょうか。生命保険(人保険)は、10年20年前と比べると、保障内容が良くなって保険料も安くなり、非喫煙や健康体などによる割引に該当すれば更に安くなる保険が開発されています。反対に損害保険(物保険)である火災保険や自動車保険は更新の度に保険料が値上げとなっているケースが散見されます。主な理由として火災保険は地球温暖化などによる自然災害の増加、自動車保険では事故は減っても車の性能が良くなったことによる修理代の高騰などで、保険料率を改定せざるを得ない状況です。
今回は事故もしていない、等級が進んでいるのに保険料が下がらない自動車保険について、保険料の節約が期待できるネット型自動車保険について考えてみたいと思います。
■ネット型自動車保険とは?
インターネット上で自ら補償・特約内容を選び、申込、契約の手続きを完了することができます。これをネット型自動車保険といいます(書類は郵送という保険会社もあり)。インターネット上で条件を入力したら複数の保険会社の一括見積りができるサイトも存在します。
■ネット型自動車保険はなぜ安い?
自動車保険に加入する手段として、多くの方は保険代理店を通して契約しています。保険代理店を通すことで中間コストが発生します。代理店手数料として人件費や販売経費などが考えられます。ネット型自動車保険は保険代理店に支払う中間コストがカットされるため保険料を安くできます。さらにインターネット割引がある保険会社もあります。代理店型自動車保険は自動付帯されて外したくても外せない特約もあり保険料が高くなる要因でもあります。
■ネット型自動車保険と代理店型自動車保険の違いは?
①加入時
【ネット型】
保険会社と直接やり取りします。
【代理店型】
代理店担当者とやり取りし対面でも電話でも可能です。
②補償内容の決め方
【ネット型】
自分で調べる必要がありますが、不明なことは保険会社に聞くことができます。
【代理店型】
代理店担当者と相談しながら補償内容を決めていくことができますが、不要な補償まで勧められることもあります。
③事故時の対応は?
【ネット型】
保険会社の担当者が現場に駆け付けることはありません。
【代理店型】
代理店担当者によっては現場にかけつけてくれる場合もあります。
④事故後の対応は?
【ネット型】
保険会社との直接やり取りです。
【代理店型】
代理店の担当者が間に入ってやり取りしてくれます。
■ネット型自動車保険の事故対応は大丈夫?
ネット型自動車保険で一番不安を抱かれているのが事故対応です。代理店型自動車保険であっても事故対応の主役は保険会社です。担当者が保険会社と契約者の間に入り、事故時の状況を丁寧にお聞きし保険会社に報告したり、事故になってしまったことで不安になっているお客様に対する精神面でのサポートや、事故の相手がいる場合の相手への対応のアドバイスに限られています。事故の状況を受けて、過失割合を判断したり事故相手との示談交渉を行ったりするのはあくまでも保険会社の役割です。
■ネット型自動車保険で注意することは?
代理店型自動車保険と補償内容が全く同じではないことは頭にいれておいてください。ネット型自動車保険は自分で補償や特約を選んでいきます。代理店型自動車保険には当たり前についていたロードサービスとそのサービス内容がネット型自動車保険ではオプションになっていたりする保険会社もあります。また車両補償などは自己負担額のありなしを選ぶ必要もあります。補償内容と必要な補償金額はしっかり調べて契約するよう注意が必要です。
■最後に
ネット型自動車保険は手軽に契約でき、保険料の節約にもなります。わからないことは保険会社に相談しながら慎重に契約するよう心掛け、不安な場合は代理店型自動車保険を選ぶことも選択肢としましょう。