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執筆者プロフィール
- CFP認定者
- 1級FP技能士
- 1級DCプランナー
- 住宅ローンアドバイザー
- 確定拠出年金教育協会 研究員
- アクティブ・ブレイン・セミナー マスター講師
- 2024.09.19
- ライフプラン
20代30代のうちから知っておくべきお金の知識とは?
お金の知識は、誰もが知っておくべきものです。まずは広く浅くでもいいので、全般的な知識を身に着けていきましょう。できる限り、早くから学んでおくことが重要です。
なぜなら、世の中、知らないと損をすることばかりだからです。
「損をすることばかり」って、ホント?と思うかもしれませんが、ホントです。
知らないで損をしている人は、損をしていることすら知らないので、気づいていないのです。
例えば、国や自治体の優遇制度があっても、それを知らずに申請をしていなければ、優遇は受けられません(申請が不要なものは受けられるでしょうが)。
金融商品や保険商品は、販売担当者のお勧め商品だけを利用していると、コスト負担が割高なものを利用しているケースが多いです。
特に保険商品については、過剰に加入してしまっているケースも散見されます。保障を充実させたいのであればよいのですが、そうでない場合はムダな保険料を支払い続けてしまっている可能性があります。
それから、どの分野にも共通する話かもしれませんが、取引をする業者選びによって損得が大きく変わるケースや、相談する専門家選びによっても損得が違ってくるケースもあります。
このような経済的な損失を避けるためには、やはり、自分自身がお金の知識を持ち、自分の価値観に合った判断基準を身に付け、さまざまな業者や専門家、各種商品サービスを比較検討できるようになることが重要でしょう。
とはいえ、20代30代の若いころから自信を持って比較検討できるようになるのは難しいと思います。なので、優先順位をつけるなら、社会保険と投資の知識から学んでいくとよいでしょう。
公的な保険である社会保険は、公的医療保険、公的年金、雇用保険など。
これらの社会保険からは、どのような保障が受けられるのか。それをきちんと理解しておけば、必要以上の保険や共済に加入することを避けられるでしょう。加えて、会社の制度もきちんと確認しておくべきです。
そして、投資については、NISAやiDeCoなどを利用して、資産形成の王道とも言える「長期・分散・積立」による投資を早くから始めて、とにかく続けることが大切です。仮に、毎月1万円の積立投資でも、40年間続ければ、2,000万円を超える可能性も十分に考えられます。若いということは、時間があるということ。時間がまさに資産に変わるとも言えるでしょう。
それから、20代30代だからこそ、もう一つの投資にも力を入れるべきだと思います。それは、稼ぐ力をアップさせるための自己投資です。現在の仕事に直結するものだけでなく、人間力やメンタルを上げるための学び、健康な身体を維持するための学びも重要でしょう。
稼ぐ力をアップできれば、NISAやiDeCoなどの積立投資に回せる金額も増やすことができます。結果として、それが更なる資産形成にもつながります。是非とも実践してみてください。