FPI-J 生活経済研究所長野

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コラムColumn

  • 2020.07.02
  • ライフプラン
  • 谷崎 由美

制限と管理

ダイエットをするとき、やり方としては大きく分けて2つあります。
「制限(食事や行動)」と「管理(計測)」です。
あなただったら、どちらから始めますか?または、どちらが大事だと考えられるでしょうか。
良い悪いはありませんが、ダイエットに限らず、勉強や仕事、何かを成し遂げたい時に、一定期間、ある程度の「制限」や「管理」をしなくてはいけない場面は、誰もが経験されていると思います。

 

やり遂げるには、動機が具体的であればあるほど目標設定がしやすくなります。
ダイエットが継続しにくいのは、食事等の「制限」から入るため、一時は成功したように見えても、継続するのが大変で、「リバウンドを起こしやすい」からかもしれません。

 

一方、「管理」は、体重や体脂肪を計測し、自分の状態を知る、いわば「レコーディング」です。目に見える効果はすぐにはなくても、計測すると「あーやっぱり。昨日食べ過ぎちゃったんだよね」とか「水分摂ってないかも」と自分の状態を知り、その延長で様々なことに意識が及びます。すると、「昨日食べた割に体重が増えていない」や「体重は変わらないけど体脂肪が減った」等、自分の生活と連動し、変化には複合的な要素が絡んでいると気づくかもしれません。
管理に慣れて習慣化してくると、自らのために「制限をやらねば」と思うのではなく、「制限をしてみてもいいかも(もっと良くなる)」と意欲が湧き、その時初めて制限が効果的になります。

 

家計についても同じようにイメージしてみましょう。
「制限(節約)」と「管理(財産管理)」。
あなただったらどちらから始めますか?年末に家計簿を買い、今年こそは!と家計簿をつけてみるけれど、結局は続かない。そんな経験はありませんか?
「制限」と「管理」どちらから始めても構いませんが、ダイエットと同じく、制限(節約)は長続きしない傾向があり、かつ、リバウンドのように、お金を浪費してしまう可能性が高い人は多いかもしれません。

 

そして、「家計“管理”と言えば家計簿」と思われている方が多くいらっしゃいます。
家計簿が続かない方の話を聴くと、家計簿は、「終わってしまった変えられない過去のこと」だから「反省ばかりで面白くない」という理由が大きく占めています。
「管理」だと思っていた家計簿が、「管理」ではなく、ダイエットと同じく、「制限」だから面白くないと無意識に感じている人も少なくないかもしれません。

 

それに対して貯金箱管理は、レシートもいらず、現在の資産状況を記録するだけです。
私がお勧めしているのは、四半期ごとに貸借対照表を作成することで、家計簿は不要です。
貸借対照表はバランスシートとも言われますが、時間(いつのお金)、と金額がわかります。
これで、今使うお金、少し先に使うお金、もっと先に使うお金、という「いつ・いくら」がある程度読めます。

 

制限を意識するときには家計簿(損益計算書)、管理を意識するときには貯金箱(貸借対照表)を活用します。冒頭のダイエットのように、管理から始めてみて、その後気が向いたら制限に取り掛かる方が、効果的に家計がスリムになるかもしれません。

 

この意識のすみ分けで、まずは貯金箱(貸借対照表)管理を行うと「レコーディング」が習慣化し、より良くしたいと意欲が湧いてくる時やタイミングが来たら、制限(節約)に着手して家計簿をつけてみる。あるいは、買い物をするときに節約ではなく倹約として、小さな経験を積み重ね、やりくりすることで、強くてしなやかな家計に近づいていき、気持ちの負担が軽くなるのではないでしょうか。
家計も身体も、ダイエットは小さな成功体験の繰り返しです。

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